― ザ・ヒストリー・オブ・ギャラリーかわまつ #57 ―

 

 意図は不明だが地球の歴史も1億年単位で見てみると確かに進化という言葉を使っても間違えとは思えない。知っている限りの宇宙の中で地球はやはり特殊な現象のように思える。まるで生物の細胞膜のように大気層とかオゾン層で地球を囲いほかの宇宙から地球だけの特殊な環境を保持し、どんどん広がって行き、ますます希薄になって行く宇宙と異なって地球はその濃さを保っている。その環境の中で生命はますます発展し、その生命がさらに地球全体のエネルギーの総量を増やしているようだ。天文学の事は解らないが地球が太陽から受け取っているエネルギーの量のほうが外へ発散して行くエネルギーの量よりも多いのではないかと思う。その分だけ生命の活動量が多くなり益々生命は進化して行くのではないだろうか。

 

 さて今日は3月30日、2003年、パラドックスを書き始めてそろそろ1年になろうとしている。そして今はアメリカとイラクとの戦争がどうなるのか解らない状態に入り、わずか1年で世の中はこんなにも変わるものかと驚きながらも、むかし60年安保の時に反対か賛成かと悩んだときのように、60歳を過ぎた今でもこの種の問題は難しく、ブッシュの考え方はともかく、せめて小泉さんの取った行動はしかたがないなと思う程度で、これと言った良い考えが浮かばない。 

 

 私はもう一度なぜまだこのパラドックスと称している私自身の歴史のようなものを残そうとしているのだろうかと考えた。 
 両親の残したアルバムを見ている時、いかに私が二人の過ごした時間を、歴史を何も知らないという事に気が付き、二人が元気なとき聞いておけばよかったかと後悔した。しかしもう私の母方の祖母が昔赤十字の従軍看護婦だったと云う事を母から聞き、また、たった一枚の写真がそれを語っているだけで彼女がどの戦争で何処に行ったのかもわからない。ただ18歳くらいの若い、美しい、意志の強そうな看護婦の服装をした女性の写真だけが残っている。そしてなんで四国出身の祖母が祖父と一緒になりこの私の生まれた小田原まで来たのかとも、できれば知りたかった。何十パーセントかの私の遺伝子をその二人から受け継いでいるのだから。 

 

 

 

 

 

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